無題

 

自分が女の子である自信を失くした時、私はいつも自分をたっぷりと甘やかしてやることにしている。


昨日は鏡に映る自分の醜さに朝から号泣してしまったから、夜は風呂場で化粧品ブランドの試供品の特別なトリートメントをした。


風が吹くたび甘い女の子みたいな香りがしてすこしくすぐったい、この感覚がかなり好きだったりする。香水も然り。
まつ毛をくるんとさせて、唇もピンクにしてあげた。そうすると何故かちょっと楽しくなれるから不思議だ。


自分が女の子でいていいのか、よく悩んでしまう。
私はか弱くないし、1人で自分の身を守れてしまうから。スカートも慣れなくてむずむずするから膝から下のものしか履けないし、何より私より背が低い男の人が結構いるのだ。私が守ってやらなきゃいけないのかもしれないのでは、と度々思う。不器用で人の懐にも入れない。


でもきっと、女の子でいちゃだめな女の子はいないんだと思う。女の子って響きがまずかわいいから大丈夫。


この世界は厳しくって、華奢でかわいくなければ生きる資格がないと思いがちになってしまうけど、女の子は生きてるだけでかわいいから大丈夫だと思う。世間が許さなくても私が許す。


だから明日もまつ毛を上げて、口紅を塗るんだ。

負けるな。